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長い夢・死・長い夢


いい言い方をすればレトロな雰囲気のある、悪い言い方をすれば貧乏くさい
木造の住宅(友人の家)で、友人たちと遊んでいる。

外は雨が降っている。

誰かの提案で、銭湯に行こうという話になった。
タオルや着替えを持ち出すために鞄を見ると、いつの間にか壁から浸水していて
鞄と、そのなかの着替えなどが濡れてしまっている。

仕方がないので、何も持たずに銭湯に向かう。

個人商店の並ぶ細いアーケード街(ほとんど木造で、かなり老朽化していた)に出る。
そこから少し歩くと広い車道になっていて、お寺がある。
お寺には駐車場と鐘があり、僕たちはその脇にある細い道に入る。

小雨のぱらつく灰色の空と黒く濡れたアスファルト、
1台も車が止まっていない駐車場、木々の葉だけがやけに青々としていた。

道を抜けると、自分たちのいたところは小高い丘になっていたらしく、
眼下に小奇麗だけど、あまり温かみを感じない住宅地が広がっていた。

銭湯に入る。
ガラスの引き戸を開けると、いきなり着替えスペースになっている。
その一角に番台と、下へ続く階段があり、その先が浴場になっていた。
階段の壁が棚が埋め込まれていて、そこにタオルだのなんだのが置かれている。
番台に200円を払ってタオルを借りる(タオルは現実で自分が使っているものだった)。

ここから、一緒にいた友人たちがいなくなる。

銭湯を出る。
入浴した記憶はまったくなく、建物も変わってしまっている。
髪も濡れていないし、体が火照っていることもない。
建物のなかで、みんなこそこそと何か話していたな、と思う(実際には見ていない)。
あと、みんな先にいなくなっちゃったから追いつかないと、と考えている。

晴れている。
少し熱いくらいに、太陽が照っている。
さっきまでは春~梅雨時という空気だったが、夏になったという感じ。

少し歩いていると、自分の横を救急車が通り過ぎる。

その瞬間、あの建物のなかで、おぞましい光景を見たことを思いだす。
学校にある家庭科室のような、ステンレス製の机がたくさん並んだ部屋。
照明は部屋の片隅にあるものだけついていて、暗い。
窓の外は真っ暗で何も見えない。
夜だということではなくて、その先に何もないから真っ暗、という感じ。

気ちがいのような男が何かわめきながら包丁で女性のうなじの辺りを刺した。
そこにいる人たちから「うわっ」とか「きゃあ」という声が上がる。
しかし、誰も部屋を出ていこうとはしない。外に続く扉がない。

刺した男は、そこからさらに深く包丁を刺し込み、大きな穴のようになった傷口から
ズルズルと赤黒い何かを引っ張り出した。
内臓ではなかった。赤黒い、小さな人の形をしたようなものだった。
女性は悲鳴を上げることもなく、口からごぼっ、ごぼっと血を吹き出していた。

男は「ほら見ろ、この女は人間じゃないんだ」と大声で周りに言い、
それから部屋を見渡して僕を見つけると、血の滴る包丁を突き付けて
「お前もそうなんだからな」と言った。

そうだ、さっきそういう光景を見たんだ、という記憶がよみがえる。
急にずん、と体が重くなる。
歩かなきゃと思うのに体がなかなか動かない。
視界が灰色になったり、また普通に戻ったり、それらが混ざったりする。

さっき下ってきた(その記憶はないけど)丘が見えており、
あそこまで行かなきゃと強く思うが、水中や強い風のなかで歩くように、
体に抵抗がかかっていて、進めない。

ふと、後ろに、ランドセルを背負った小さな男の子が立っているのに気づく。
僕はゆっくりと振り向く。顔を動かすのもゆっくりとしかできない。

男の子は怪訝そうな目でこちらを見ている。
さっき見た、赤黒い何かと同じくらいの大きさ。
そう思った瞬間、男の子はあの赤黒い何かになった。
彼の足もと、舗装されていない地面に、じわっと血のような液体が広がる。
僕はハッと息をのむ。

そして、唐突に「死んだのは自分ではないのか」と思う。
そう思った瞬間、新聞の片隅に自分(男性と書かれていたが)の死を伝える
小さな記事が載っているビジョンが見える。

そうか、死んだのは自分だったんだ。
新聞はいつの日付だろう? 1990年? まだ僕は6歳じゃないか。
しかし、そうなるといま(現実における)大学の友人と遊んでいたのは誰だ?
新聞には「男性」と書かれていたじゃないか、6歳の子供なのに?
本当に僕は死んだのか?
でも、この体の重さと赤黒い何かはそういうことじゃないのか?

そこで目が覚める。
僕は小さな、食堂らしきところのカウンターに突っ伏していた。
カウンターの中には店員と思われる男が2人。どちらも20歳くらい。
「ようやく起きたよ」という顔をしている。
ほかに人はいない。

僕は「これまでのは夢かよ…」と思うが、すぐにおかしいことに気づく。
僕は夢を見ていたわけなんだから、目が覚めたんだったら、
自分の家の布団にいなくてはならない。2013年1月22日の早朝に寝たんだから。

僕は、そんなことを店員に言う。
「あー、違うんだよ。その2013年ってのも夢だったんだよ、全部」
「2013年の夢のなかでさらに夢を見て、それで自分が死んだことに気づいたんだよ」
と2人の店員はこともなげに言う。

僕は信じない。
「いや、おかしいから。俺は自分の家の布団で寝たから。どう考えてもコレ夢だろ。
 死後の世界がなんでこんな食堂なんだよ」
僕はこれは夢だから、さっさと起きようと思う。
が、現実の僕は目覚めることができない。
「ここまで強く夢だって認識してるのに起きられないのか」と僕は思う。

「いや、だから夢じゃないんだって。こっちが現実というか」
「現実っていうか、死んでるんだけどね」と店員たちが言う。
僕は急に不安になる。

僕が黙っていると、1人の店員が小皿に何かを盛って差し出してきた。
「これ食べなよ」
薄い、茶褐色のペースト状の何かを丸めたもの上に、タレがかかっている。
彩りとして三つ葉が添えられている。

僕は少し躊躇したけど、それを小さな匙ですくって食べる。
ものすごく美味しい。

「すごく美味しいね」と僕は言う。
「これまで夢の中でこれくらいリアルに食感や味覚感じたことある?」
「ない」と僕は答える。夢の中で味覚を感じたことはあまりない。
「もうわかったでしょ?こっちが現実なの。目覚めろと思っても目覚めないでしょ?」

僕は反論できない。
まだこれが現実とは思っていないけれど、もしかしたら……と少し考え始める。

すると「それじゃ」と店員2人が言う。
「え?」と思う間もなく、2人はドロドロと溶け、ぐちゃ、と床に崩れ落ちた。
ドロドロになったそれは、さっき食べたペースト状のものだった。
「うわっ!!」と僕は叫ぶ。
それでも目は覚めない。

僕は「ここまで目が覚めないということは、本当にこっちが現実なのか?」
と思い始める。

「僕は本当に死んだんだろうか?」
しかし同時に「でも、だとしたら28年分の夢がしっかりしすぎてる」とも思う。
そして保育園、小学校、中学校、高校、大学、社会人…と時系列順に思いだす。

ちゃんと思い出せる。

それならやっぱりこっちが夢なんだろうと自分に言い聞かせるけど、
次の瞬間「いや、(店員の言う)現実でも俺は同じ人生を歩んできたんじゃね?」
と考えてしまう。
そして「あー、そう考えると辻褄あっちゃうじゃん……」と思う。

そうか、こっちが現実だったんだ。
ここでついに、自分が死んだということを認める。

そのままずっとカウンターに座っている。
少しずつ「死んだ」という意識が強くなってくる。

もう友達にも会えない。
2月に、とても楽しみな約束があったんだけどな。
いま抱えてる仕事はどうなるんだろう。
社長は怒るだろうか。ほかのスタッフに迷惑かけちゃうな。

「うわああああ!」と僕は叫んで天井を見上げる。
すると、天井があると思っていた場所には空が広がっていて、
ものすごい数の人がそこに浮かんでいた。そして、生気のない目で僕を見下ろしていた。

そこであらためて僕は悲鳴をあげて、今度こそ本当に目が覚めた。


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最近、悪夢を見る時は、夢の中で「さすがにこれは夢だろ。起きよう」と思っても
目が覚めないというパターンになっていて怖い。

28年生きていて、おそらくトップクラスの悪夢。
夢の中でかなり強く「そうか、自分は死んだんだ」と理解していたので、
あと一歩で本当に死んでいたかもしれない。

なんで「お前は死んだんだよ。気づけよ」と夢のなかで説得されなきゃならんのだ。
夢の中で暗示的な夢を見て、それを(夢の中の)現実で指摘されるとか、
悪夢を作っている存在がいるとしたら、用意周到すぎる。

目の前で女性が殺されたこととか、自身が死んだこととか、夢の中でいろいろなものを
忘れていて、それを後で確認させられるというのが怖かった。
「お前は忘れているだけなんだ。恐ろしいことは起きているんだ」という感じで。
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お茶、友人の死


友達2人と、こたつを囲んでいる。
2人とも親友と言っていい人物。
しかし、自分の正面にいるヤツ(以下、A)は、病気か何かで余命いくばくもない。

それぞれの前にはコップが置いてある。
自分たちの前にあるのは普通のお茶、Aの前には延命のための薬のようなもの。
Aは毎日、それを少しずつ飲んで、生きながらえている。
それがなくなったら、Aは死ぬしかない。

僕はAに死んでほしくない、と思っている。
もう1人の友人(以下、B)も恐らくそう思っているだろう。
でも同時に、Aの生きる気力ももう限界ではないだろうか?とも思っている。

他愛もない話をする。

そろそろ帰る時間になる。

僕とBはコップに入ったお茶を飲む。
それを見たAは、にやっと笑うと、一気にコップの中身を全部飲んでしまった。

もう、死ぬ気なんだ。

僕は「そりゃねーだろ!」と大声で言う。
結局死ぬと、心ではわかっていても、まだ生きていてほしいと強く思う。
涙がぽろぽろとこぼれてくる。

Bも、何か言うわけではないが、歯を食いしばって涙をこらえているのがわかる。

Aはそんな僕たちを見て「ごめんな」あるいは「わるいな」と小さな声で言う。


--------------


A、Bともに顔は思い出せない。
現実の友人ではなくて、夢の中の人物。
Aが薬を全部飲んでしまった時、すごく悲しかった。
起きた時、本当に友達が死んでしまった次の日のような気持ちでいた。

自分が覚えている夢には、よく「赤いもの」が出てくるんだけど、
この夢にはまったく「赤いもの」が出てこなかった。

レーダー、ネガティブな文字


レーダーのような画面を見つめている。
どこかの地図が映っている。オーストラリアのように見えるけど、ちょっと違う。

周囲の人の会話からすると、何かのSOSをキャッチするところらしい。
赤い光点がぽつ、ぽつと画面上にある。

「いつもは日に6件くらいなのに、今日はもう14件だよ、おかしいな」みたいな話が聞こえる。

ふと、画面の奥に「死」や「怨」のようなネガティブな文字が、
サブリミナル的に浮かんでいるのを感じる。

その次の瞬間、赤い点が一気に増えて、画面が真っ赤になる。
「おお、何か起こったのかな?」と少し驚きながらも、画面に注目する。

すると、さっきまでぼんやりと感じるだけだった「ネガティブな文字」が
はっきりと画面上にあらわれ、カッ、と目に焼き付いた。

それは漢字ではなかった。
意味を知るはずがないのに、それが不吉な意味の言葉だとすぐわかった。

「怖いな」と思っていると突然耳元で「おい!」と大きな声がして、
つづいてグイッと肩をつかまれ、後ろに引っぱられた。

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「うわっ!」と叫んで起床。
起きたら6時半。今日は遅刻できない用事があり、準備しなくてはならないものもあるので、
6時半くらいに起きたいなと思って眠ったところで見た夢。

恐らく、体が「もう起きなくちゃ」と思って、見させた夢なんだろう。
ぼんやりからハッキリした感覚、さらには直接体に触れてくるというように、
段階的にショックが強くなっている。

キチンと起きられたのはいいけれど、もうちょっと優しく起こしてくれないものだろうか。

そして、今日もしっかり「赤いもの」が登場した。

夢のなかでかかっていた昔の歌


内容を覚えていない。

ただ、高校生のときに熱中した「MISSING BLUE」という恋愛SLGの「Blue」という
曲がかかっていた。
懐かしかった。

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起きた時、すこし涙が出ていた。
そのゲームのことは今も覚えているし、曲のこともおぼえている。
たぶん、普通に聴いたら「ああ、懐かしいな」とは思うけど、泣いたりすることはないだろう。
でも、夢の中では違った。
ゲームに熱中し、初めてその曲に触れた時のような感動があった。
不思議。



歯が抜けた。

抜けたのは、下あご右側の犬歯。
抜けた歯には、巻いた覚えのない白い糸が絡みついていた。

痛みはなかった。抜けた歯には血が少しついている。

手の中で抜けたその歯をもてあそぶ。握ってみたり、指の腹でさわったり。
いかにも「歯っぽい」硬さがする。

口に入れて、噛んでみる。
抜けたはずの犬歯がある場所で噛む。なぜか歯がそこにある。
かつ、と乾いた音がする。

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僕には、抜けた歯とはちがうところに死んでいる歯が1本ある。
上あごの中切歯という、真ん中にある大きな歯。

高校の時、僕が柔道部の試合で足を複雑骨折して松葉杖生活だったとき、
普段から仲の悪かった兄が、電話が長いとか、つまらないことで喧嘩をしかけてきて、
顔面に膝蹴りを入れて折ったのだ。

歯医者に行った時の事情の説明に苦労した。
松葉杖をついているので、何らかの事故で足を折り、歯を折りしたものと普通は考えるだろうが
歯は「たった今折れました」と言っている。
僕は原因をはっきり話さず(喧嘩で折られたというのも恥ずかしかった)治療を受けたが、
歯医者の先生と助手さんの不思議そうな顔は今でも覚えている。

兄には復讐した。

3年くらいたった後のこと。
僕が大学1年、兄は2回留年して大学4年だったか。

兄がきわめて重要なバンドのライブ(兄は当時で10年、今は20年近くベースをやっている)だか、
友達と大事な用事があるだかで、朝早くから準備していた時。

僕はつまらない理由で因縁をつけた。
風呂場の電気が点けっぱなしだったとか、そのくらいの。

そして、僕は兄を床に叩きつけ、その上に馬乗りになり、人相が変わるまでぶん殴った。
当時、僕はサボリがちだったとは言え、高校の3年間柔道部に通っていた後で、
100キロの同級生をかついで坂道をダッシュする、みたいなことができた。

兄は何もできなかった。
ただ、ぐちゃぐちゃになった顔で僕に「殺す」「殺す」と言っていただけだった。

母親は、最初制止しようとしたが、僕が歯をむいて「3年前の、この歯の復讐だ」と言ったら
もう止めなかった。ただ「殺すな」「入院もさせるな」とだけ言った。

しばらくの間は人目につくところには出られないだろう、と思えるくらいに兄の顔が
腫れ上がるまで殴りつけ、僕は馬乗り状態から立ちあがり「いってらっしゃい」と兄をわらった。

兄は泣きながら、それから何度も「殺す」「殺す」と言っていた。
母親が「殺すな。歯の件はわたしも覚えている。それはお前が悪い」と兄に言っていた。

兄は居間の椅子にへたり込み、携帯でどこかに電話をかけ、誰かに詫びていた。
兄も電話の相手にケガの本当の原因を話していなかった。

僕はその時「ああ、俺も歯医者の先生には本当のこと言わなかったな」と思った。
それから「兄が本当に自分を殺すのではないか」と考え、少し怖くなった。

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変なことを思い出してしまった。
プロフィール

myuba

Author:myuba
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